暑くもないのにダラダラ汗をかいて臭うということは、ありませんか?

女性には、閉経をむかえる前後5年くらいの間、更年期という時期があります。
年齢にすると45歳~55歳くらいまでの間です。

この時期の女性は、女性ホルモンの分泌が低下し、自律神経の調節が乱れ、暑くもないのにダラダラ汗をかくというような症状になることがあります。

今回は、なぜ更年期に汗が増えるのか、その汗の特徴について書いていきます。

●なぜ、更年期に汗が増えるの?
更年期をむかえるくらいの年齢になると、子供をつくるという役割を終え、卵巣の機能が低下しています。

卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、脳からの指令(卵胞刺激ホルモンの分泌)によって促されます。

しかし、卵巣機能は低下していますから、脳が指令を与えても、エストロゲンの分泌がなされなくなってきます。

このエストロゲンの減少(卵巣機能低下)と、卵胞刺激ホルモンの増加(脳からの過剰指令)が、更年期の女性特有のホルモンバランスの乱れなのです。

脳は、ホルモンバランスだけでなく、自律神経もコントロールしている箇所です。
そのため、ホルモンバランスの乱れは、自律神経のコントロールにも影響を及ぼします。

自律神経には、交感神経と、副交感神経があります。
交感神経
 活動しているときやストレスがあるときなどに働く神経
副交感神経
 休んでいるときやリラックスしているときなどに働く神経

この2つの神経が、必要に応じて交互に働き、うまい具合に調節して健康を維持してくれています。
しかし、更年期になると、この自律神経のコントロールがうまくいかなくなるのです。
自律神経は、汗や体温の調節も行ってくれていますので、自律神経が乱れることにより、更年期には、汗がだらだらと出たり、冷えたりほてったりということがおきてしまいます。

●更年期の症状
更年期には、ホルモンバランスの乱れや、自律神経の乱れは、下記のような症状が現れることがあります。

暑くないのに多汗
汗が臭う
のぼせる・ほてる
冷え
イライラ・憂鬱感
動悸・息切れ
など

●更年期の汗の特徴
暑い季節や、運動をすると汗をかきますが、更年期の汗は、暑くもない、運動をしたわけでもないのに、汗をたくさんかきます。

更年期の汗は、顔や首、胸などにかくのが特徴です。

さらに、運動後のようなサラサラとした汗ではなく、ベタつく汗で、汗の成分にアンモニアなどが含まれているため、くさい臭いを発しやすいです。

●更年期の汗対策
更年期の汗は、精神性発汗であることもあります。
精神性発汗とは、緊張した時や不安になった時にかくような汗です。

更年期特有の不安や、イライラというような症状は、精神性発汗を促すことがあります。
ですから、汗を気にするあまり、ストレスを自分自身にかけてしまうことは、さらに精神性発汗を促してしまいますからよくありません。

女性は、誰でもそういう時期が来たら、このような症状がでるのだから、汗が出るということは、あまり気にしないということも大事です。

デオドラントシートで、こまめに汗を拭いたり、薄着や厚着など着るもので体温調節したり、運動や、入浴をして血行を良くし、良い汗をかくようにしましょう。
運動は、ストレスを感じないウォーキングやストレッチなど適度な運動が良いです。

良い汗はサラサラしていて臭いがあまりありません。
良い汗をかくようにすると汗腺を鍛えることが出来ます。

臭いが気になる場合は、ボディソープやデオドラントなどを使用して対策をしましょう。

更年期による症状は、婦人科に相談できます。
婦人科では、ホルモン補充療法や漢方療法などを行っています。