多汗症とワキガは、よくセットで語られていることがありますので、多汗症とワキガを同じものだと思っている方もいるようです。

どちらも、汗に関わる症状ですが、これらは別物です。

今回は多汗症とワキガの違いについて、書いていきます。

アポクリン汗腺とエクリン汗腺

多汗症とワキガの違いを知る前に、汗腺には2種類あるということを知っておくとわかりやすいです。
エクリン汗腺とアポクリン汗腺
汗腺には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺があります。

アポクリン汗腺から出る汗は、粘り気がある汗で、タンパク質、脂質、アンモニアといった臭いのもととなる物質を含んでいるため、それらを皮膚常在菌が分解するとキツイ臭いが発生します。

一方、エクリン汗腺から出る汗は、ほとんどが水分なので、サラサラとしており、臭いがほとんどないのが特徴です。

この二つの汗腺は、分布の仕方も違います。

エクリン汗腺は、全身に分布していますが、アポクリン汗腺は体の特定の場所にあります。

例えば、ワキの下、耳の外耳道(耳の穴)、へそ周り、乳首、性器などです。

乳首、性器ということで、ピンときた方もいるかもしれませんが、アポクリン汗腺は、大昔、フェロモン的な働きをしていたと言われています。

その役割から、臭いがあって当たり前の汗腺なのかもしれませんね。

多汗症とワキガの違い

多汗症とワキガの主な違いは、その臭いと、かく汗の量でしょう。

ワキガの原因は、アポクリン汗腺からの汗が原因となっていると言われています。
一方、多汗症は、エクリン汗腺から大量に汗がでる症状です。
ワキガと多汗症
ですから、ワキガがキツイ臭いを発するのに対し、多汗症は、ワキガのような独特の臭いがするというわけではありません。

ワキガは、ワキ、すそワキガは、デリケートゾーンの臭いがキツイ症状です。
これらは、いずれもアポクリン汗腺がある部位ですね。

多汗症の方が、多量に汗をかく部位は、全身だったり、特定の部位だったりします。
主に、頭部、顔、ワキ、手のひら、足の裏などに、多量の汗をかく方が多いようです。

エクリン汗腺は、全身に分布されているので、ワキガの方が、多汗症である場合、多汗症により、エクリン汗腺からの汗が大量に出て、ワキガや、すそワキガのニオイを広げてしまうということはあるようです。

また、エクリン汗腺からの汗は、ほとんどが水ではありますが、ニオイ物質も少しは含まれています。

汗が大量に出ることによって、通常の汗の量のときよりニオイ物質も多く含まれ、汗が臭うということは、あるでしょう。

ただ、多汗症のみの場合、ワキガのような、独特のキツイ臭いとは違います。
多汗症とワキガの違い
多汗症は、全身や特定の部位から、汗が多量にでる症状です。
重度の方になると、例えば、それが手のひらであった場合、手のひらから、汗がしたたり落ちるくらいの量の汗が出ます。

一方、ワキガの場合は、汗の量は、通常の方と変わりがないといってよいでしょう。

もちろん、緊張したり、激しいスポーツをしたり、辛い物を食べたりすれば、多量の汗をかくことは有りますが、一時的なものですよね。

多汗症の場合は、身体的な機能の失調から汗が多量にでる症状です。

ワキガの場合は、臭いがキツイということで、多汗症の場合は、汗が多量に出るということで人間関係や生活に支障が出ることもあります。

ワキガ・多汗症、みんなどうやって対処しているの?

対処法

ワキガや多汗症は、病院などで治療はせず、デオドラントを使用するなど、自分で臭いに対処するという方も多いです。

専門の病院もあります。
病院で治療する場合は、保険が適用される治療法もあるようです。

治療法には、いろいろな方法があり、場合によっては再発したり、副作用などを伴ったりすることもあるようなので、病院での治療を考える場合は、詳しく調べたり、医者に相談して、充分に理解した方がよいでしょう。